Kamosibito Kuheiji
醸し人九平次 彼の岸

「彼の岸 」は私たちが表現したかったエレガンスさ、複雑さ、そして熟成にも耐えうる品です。皆様とともに「時の記憶を刻む品」でありたい。複数年にわたり良い表情の変化を体感できる日本酒、彼の岸をお楽しみください。
香りの第一印象は開いており、フローラルでゼラニウムやスイカズラの華やかなアロマと百花蜜のような甘やかな香りが、熟れた洋梨や白桃の香りを包み込むように香り、グラスを回すと、水晶文旦などの柑橘のアロマが感じられます。そのあとにクリームチーズやチェダーチーズ、スモーキーなミネラルのアロマを見つけることができます。
味わいのアタックは柔らかい米の甘味と硬質的なミネラルを感じる心地よい苦味が滑らかなテクスチャーに乗って感じられ、トロッとした液体に上品な旨味が溶け込んでおり、味わいにボリュームと厚みをもたらしていると同時に、しなやかな酸味とのバランスが取れており、柔らかさの中に緊張感のある味わいの印象を与えています。骨太で力強い酸が味わいの芯になり、表面の包み込むような柔らかさとのコントラストを見事に表現しています。